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未来デザイン会議とは

 デジタル技術の急速な進展、世界中で起こる戦争等による地域・民族の分断、想定を超える勢いで進む気候変動などにより、現代社会は将来を見通しにくい時代を迎えています。こうした中で、三菱電機と東京大学の有識者らにより、さまざまな課題を克服したありたい未来社会の姿について議論し、それを実現する道筋を描いていく取り組みとして、2023年4月に、「三菱電機ー東京大学 未来デザイン会議」を発足しました。

 この未来デザイン会議では、今後起こりうるさまざまな事象が、どのような社会の到来をもたらすのかを大胆に推測するとともに、私たちのありたい未来社会を実現するためには今何をすべきか、今後何に取り組むべきかを考察します。また、私たちの望む社会を実現するための具体的施策を検討する社会連携講座の開設や、技術課題の解決を図るための共同研究活動を推進します。

未来デザイン会議の構成

 未来デザイン会議は、上記の設立趣旨に沿ったテーマについて議論するコアメンバ会議と、会議全体のステアリングや意思決定を行うラウンドテーブル会議で構成しています。

 コアメンバ会議では、ありたい未来社会の姿やそれを実現するための道筋について議論するとともに、その具現化に向けた社会連携講座等の設立をラウンドテーブル会議に提言します。ラウンドテーブル会議は、三菱電機/東京大学の経営幹部を含むメンバで構成し、コアメンバ会議からの提言について、より高い視点からの議論と講座設置等の意思決定を行います。

 また、三菱電機/東京大学と他の企業・団体様によって構成する分科会を設置しています。ここでは、顕在化しつつある様々な社会課題や社会情勢にも広く目を向け、より多様な視点から、未来社会の実現に向けたテーマを設定し、自由闊達な議論を行っています。

未来デザイン会議の主な取組

 未来デザイン会議では、さまざまな社会課題に取り組む有識者の講演会を開催し、参加者の知見を深めるとともに、社会動向・技術動向に対する感度の向上を図っています。また、講演会で得られた知見や気づきをもとに、三菱電機と東京大学の有識者らにより、ありたい未来社会に関する議論を行っています。
 その結果として、地球資源の枯渇やそれによる経済成長の減速を抑制し、持続可能なサーキュラーエコノミー社会の実現を目指す社会連携講座「持続可能な循環経済型未来社会デザイン講座」を2023年10月に設置しました。また、2025年9月には、意味的価値や社会的価値の高い製品・サービスを生み出すデザインエンジニアリングの確立と、それを担う人材育成を目指す社会連携講座「意味的価値や社会的価値を生み出すデザインエンジニアリング」を設置しました。現在は、これらの講座の一層の充実化に資する議論と共に、新たなテーマの探索・議論を行っています。
 また、より多様な視点からの議論を活発化するため、三菱電機/東京大学以外の企業・団体様にも参加いただく分科会として、未来デザイン車座対話を設置しました。ここで得られる様々な気づきが、ありたい未来社会を描くヒントになると考えています。
 今後も、未来デザイン会議と、そこから生まれる社会連携講座や分科会の取組を通し、ありたい未来社会の実現に繋がる活動を推進してまいります。

未来デザイン会議の情報発信

 取り組みの中で得られた成果は、オープンフォーラムやホームページ等を通じて広く情報発信するとともに、さまざまなステークホルダーの皆様と共有していきます。また、国への政策提言や企業様との共創を通じ、課題の解決や成果の社会実装に取り組んでいきます。