9月10日、毎月恒例の勉強会(非公開)を開催しました。今回は、東京大学大学院経済学研究科の稲水伸行准教授をお招きし、「クリエイティビティを高める働き方と組織変革」についてご講演いただきました。
働き方と組織変革によるクリエイティビティ向上に関して、複数の企業での事例を含めながらABW(Activity-Based Working)とi-deals (idiosyncratic deals)のお話が有りました。ABWはオフィス形態に関わり「フリーアドレスに加え自らアクティビティに合わせて場所を選んで仕事をする」というもので、i-dealsは雇用・勤務形態に関わり「双方に利益になるような諸項目に関して、個々の従業員が雇用主との間で交渉した、非標準的な性質を持つ、自発的かつ個別的な合意」というものです。
両者とも自発・自律的で内発的モチベーションを高めクリエイティビティ向上につながるものですが、一方で個人一人一人のコミットと長期にわたる組織文化変革への覚悟が必要となるものであり、働き方にどう向き合うべきか、考え方を変えていく必要があるのか、を考えさせられる講演でした。